ABC修行JALとは何か|空港から始まる静かな修行の記録

本日は空港をご利用いただき、ありがとうございます。

ただいま館内には、
出発時刻よりも早くお越しの
“修行僧のお客様”を複数確認しております。

保安検査場付近、ラウンジ入口、
Cityサイドのベンチ、搭乗口。

なお、本作は航空会社とは一切関係のない個人による創作でございます。
実在の団体・制度・人物とは直接の関係はございません。

どうぞ、空港内の静かな時間をお過ごしください。


空港には、少し早く来る人がいる

空港には、早く来る人と、
ぎりぎりで駆け込む人がいる。

保安検査で、わずかに呼吸が整う。
ラウンジで、音がひとつ減る。

Cityサイドのベンチでは、
出発を見送る人が静かに座っている。

搭乗口の前では、
まだ呼ばれない番号を見つめる人がいる。

そのとき、
通路の空気が一度だけ揃う。

「ABC修行JAL」は、
空港という舞台で揺れる鼓動を記録する連載です。


JAL修行僧とは何か?

ここでいう“修行僧”とは、宗教的な意味ではありません。

航空会社の上級会員資格を目指し、
何度も空を往復する人々を、
愛情を込めてそう呼びます。

  • 上級会員資格を目指すため
  • マイルを積み重ねるため
  • 空港という空間そのものが好きだから

けれど共通しているのは、
少しだけ早く空港に来てしまうこと。

修行は搭乗開始とともに始まるのではありません。
空港に足を踏み入れた瞬間から、すでに始まっています。


ABCとは何か?

Aは、ある初心。
Bは、まだ言葉にならない鼓動。
Cは、やがて訪れる変化。

ネタバレはいたしません。


これは飛行機の物語ではなく、
空港という舞台で交差する心の記録。


数字ではなく、空気を描く

修行と聞くと、
マイルや搭乗回数、
ステータスの星の数が語られます。

しかし、この連載で描くのは数字ではありません。

保安検査で鳴る小さな音。
ラウンジで整えた装いと、整わぬ鼓動。
搭乗開始前の、わずかな静寂。

空港に流れる空気そのものを、
地上係員の声に乗せてお届けします。


連載について

現在、別ターミナルでも運航中でございます。

修行は、空港から始まっています。


本日は「ABC修行JAL」をご利用いただき、誠にありがとうございます。

まもなく、この物語は滑走路へ向かいます。

目的地はまだ公表されておりません。
続きは今後の運航情報をご確認ください。

それでは、鼓動のベルトを軽く締め、
空港という舞台の続きをお楽しみください。

本日のご利用、ありがとうございました。

── ABC修行JAL